2012-03-13

[NPB]二軍の試合出場機会〜ベイスターズ,BCリーグとの交流試合30戦を発表

[BAYSTARS公式]BCリーグとの交流試合について
http://www.baystars.co.jp/bay/news/team_detail.html?category=4&news_thread=1&id=3382

ここ数日,女装する来場者のチケットを値引きしたり,本拠地開幕戦に佐々木主浩とロバート・ローズを登場させたりと,何かとファンに「熱いぜ!」と言わせてくれる新生(新星)横浜DeNAベイスターズだが,今度は選手育成関連でうれしいニュース.

もともと2月24日には「二軍の試合を50試合増やす」というニュースは出回っていたのだが,今回のアナウンスはその具体策なものと捉えてよいだろう.

既出のイースタンリーグ公式戦の日程と照らし合わせれば明白なのだが,浦和や鎌ヶ谷でイースタンリーグ公式戦を行いつつ,同時刻に,恐らく横須賀スタジアムやBC球団の本拠地で,BCリーグとの試合を行うことになるのだろう.これはメジャーリーグのオープン戦などでは珍しい光景ではない.

日本では,2004年の球界再編を経て,二軍をウエスタンリーグに所属させていた近鉄バファローズが消滅,仙台に創設された新球団である東北楽天ゴールデンイーグルスの二軍がイースタンリーグに所属したことで,二軍によるリーグ戦であるイースタンリーグ,ウエスタンリーグそれぞれの球団数が7球団,5球団と奇数になってしまった.二軍の試合で関西と関東(あるいはそれよりも遠い)の間の移動は経費などの問題で難しく,試合数の減少が問題とされていた.

育成選手制度を活発に活用する読売ジャイアンツと千葉ロッテマリーンズの2球団の混合チーム「シリウス」が結成されたり,イースタンリーグの各球団が選手を出しあった混合チーム「フューチャーズ」による試合を行ったりしてきてきた.しかし,サインによる連携プレーが重要となる野球という競技では,このような即席の混合チームによる選手育成には,限界があるだろう.

今回のベイスターズの「2チーム編成での練習試合」は,運営上難しい面もあるだろうが,これらを通じて多くの選手を一軍に送り込んで,彼らが活躍してくれれば,これに越したことはない.
特に,近年は生え抜きの選手が活躍できず,中途半端なトレードに走ってしまいがちだった旧球団.ファンとしては,入団以来応援してきた選手たちがハマスタのY字照明の光を浴びる姿を楽しみにしているだけに,彼らの二軍での頑張りに期待したくなる.